・・・花は夜開いた!・・・

どう咲きゃ良いのさ!世界一臭い花?世界一大きな花?

☆小石川植物園(東京大学大学院理学系研究所付属植物園)のある日の出来事☆

それは「ショクダイオオコンニャクの花」の物語!
・・・長い歳月(約7年)を費やして、開花!
しかし、「花の命は短い(2日間)」・・・世にも不思議な物語!


それは・・・地上に花芽が出て成長し、約1ケ月後に開花すると・・・

1日目付属体に巻き付いていた仏炎苞が開き、付属体から「腐った肉」の様な強烈な悪臭が放出。
    死肉を食べる「シデムシ」等が飛来し、筒部に落ち込み逃げ出せなくなる。
    雌花だけが成熟して花粉を受けられる状態になる。

2日目雄花から花粉が放出され、仏炎苞が閉じ始める。
    その後間も無く、付属体が萎れて折れ曲がり、閉じ込められていた虫が脱出する。

・・・約1ケ月のドラマは終わる!・・・クライマックスは、「夜」そして「訪問者」・・・


     「TBSテレビ」より

小石川植物園長「邑田仁教授」
 "19年目に開花成功”云々・・・
☆このニュースから物語が始まる!
   「世界一臭い花」とは、どんな匂いだろう?
・・・この次と云う機会はない!チャンス到来!
☆幸いにも地下鉄一本で行ける処だ。
 テレビを片目で観ながら、慌てて食事を済まし、用意をする。
 雲一つない快晴・連日の猛暑続きetc.
 さてさて、問題は「匂い捕獲対策???」→小型掃除機?団扇?etc.
「案内図」
開園:09:00〜16:00,休園:月曜日、入園料:¥330(大人)

「利用規則」

園内の植物(落葉や落ちた果実)や動物を採ったり、傷つけない事etc.
(注)守れない場合は退園して頂きます!

     「支援グッズ」より

      「配布印刷物」より
道中、こんな姿を想像しながら・・・
☆開いた仏炎苞の直径「1.3m」、付属体先端までの全体の高さ「3.3m」・・・?
・・・1991年11月19日、小石川植物園の大温室で日本初開花成功・・

☆2008年:フラワーパーク鹿児島で「2株」開花。
     夢の島熱帯植物園(東京都)で「1株」開花。
     浜松フラワーパークで「1株」開花。



「構造図」
花は太い軸の周りに小さな雄花と雌花が集まったものであり、その花の
集まりを取り囲む様にして上向きに開いた大きな肉質の仏炎苞(葉が
変形したもの)が取り囲んでいる。
軸の先は太くて大きな付属体となっている。
この様な花の集まり(花序
「ヒマワリやアジサイ等も」)が一つの花と同じ
働きをする。
従って「世界一大きな花序(カジョ)」と云うのが正しい!
ところで、世界一大きな(1個の)花は、スマトラとボルネオ南西部に
育成するラフレシア.アーノルディと言う寄生植物です。
”何だ?こりゃ!”

*自宅「09:00」スタート→徒歩&地下鉄&徒歩で「09;40」到着。
 ・・・この折り返し列の最後尾に並ぶ!・・・
 
「何処で折り返しですか?」
 「500m位向うですよ!」・・・「えっ!」
”やっと[10:50]、入園出来たが・・・”

*ペットボトル「1本半消費」・・・命水が切れそう!
  熱中症でダウンする人が続出・救急車のサイレンが聞こえる。

”やっと、木陰が・・・!
・・・金曜日・・・殆どが高齢者・・・
遥か向うにテントが見える!
・・・3列に並んだ人並が動いてない・・・










   「開花情報お知らせ」より
”次だ!”
「12:05」・・・1ダース単位の塊が動かない・・・
「止まらずに進んで下さい・・・」と・・・
*7月22日(木)14:00:開花開始!「H=156cm,W=80cm」
 
7月23日(金)00:00:満開に達する(当画像)
・・・約7時間程,全開状態で悪臭を出し、昆虫を誘う・・
*やっと、ご対面(12:10)正面から1枚撮影!
 
「07:00〜閉花開始」5時間経過!
・・・トコロテン式に押し出される!・・・

*鼻の穴一杯に匂いを嗅ぎ乍ら持参のビニール袋に空気を送り込む!
*裏側に回って何とか!もう1枚撮影!
・・・延々と後続組が押し寄せている・・・


☆11:30、入場券発売「5000枚」で中止!
 (想定外で対応不能と職員&来園者に熱中症多発etc.)→09:00
12:00
*5000÷3x60=28人/min→3人x4列では、見る時間が・・・ガッテン!








次のスター誕生!

*今年、種子から生まれた双子の赤ん坊!
・・・「シッカリ!ご飯を食べて大きくなれよ!」
・・・7年先が楽しみだ〜!
”こんな香り?”どうぞ!

*今日の最高の土産です!
・・・「う〜ん!」
ワン公達に聞くと・・・
”におワン!ワン!”ですと?

   「開花情報お知らせより」

    「開花情報お知らせ」より
7月23日(金)07:00〜仏炎苞が閉じ始め、
7月25日(日)12:00→花序付属体が倒れる(当画像)
7月26日(月)AM:本来の「花」・・・幕!
*雄花群(白部分)・雌花群(「黒+赤」部分
・・・受粉成功の種子・・・如何!?

実録「成長記録」

別名”スマトラオオコンニャク”は、スマトラ島(インドネシア)だけに産する種類であり、島の西部の海抜1200m迄の若い2次林の開けた
場所や熱帯雨林の林床に分布し、腐植土層に生える。
茎は地下にあり、栄養を貯蔵して球状の肥大した「イモ」となる。
1年に1回、そこから大きな葉1枚をちじょうに出して生活している。
葉には茎の様に見える太くて長い柄があり、先が三つに分かれた後、更に分裂して破れた傘の様に広がる。
大きな葉は高さ「6m」、差渡し「5m」にもなる。
こうして、何年も成長すると、地下のイモに栄養が貯蔵され、大きい物では「80Kg」に達する。
イモが充分大きくなると、葉が枯れた後、暫くして「花」だけが地上に出て来る。
*サトイモ科の多年草で希少植物の一生! *2004.05.07.〜08.06.「3ケ月間」でH=3.5m
*あれから「約5年3ケ月」でイモ「26kg」に!
・・・2009.07.21移植・・・
*約1年後・イモから花芽が出る(1010.06.17.)
・・・約1ケ月(07.10)h=75cm・・・
*7月13日:H=90cm、移動設置!
・・・プレス発表・・・
*7月18日:H=136cm!
 この後は、「開花情報お知らせ(NET)」を参照・・・
実録「19年前の記録ファイル」
(参)1991年記録!@ (参)1991年記録!A
(参)1991年記録!B (参)コンニャク仲間!

「付録」
・・・退園路の日陰で・・・!コンニチは!

  「支援グッズ」より

    「支援グッズ」より

    「支援グッズ」より
”ハンカチノキ”(5月)

中国の湖北・四川・貴州・云南の各州に
分布する落葉高木で、日当りの良い湿った
斜面に生え、初夏に開花する。

”ヒスイカズラ”(4月)

フィリピン原産のマメ科の常緑つる性木本。
熱帯林の破壊ににより絶滅に瀕している。
花序は長く垂れ下がり、1m以上にもなる。

”ユリノキ”(5月)

ユリノキ属はモクレン科の落葉高木で
北アメリカに分布する「ユリノキ」と
中国に分布する「シナユリノキ」がある。
花が美しく街路樹に良く利用される。

   老朽化した公開温室で





      老朽化した公開温室で

      老朽化した公開温室で
気になるアナナス!
・・・君の名は?・・・(ブラジル原産)
これもアナナス!
*葉が邪魔!「シロツ○アナナス」ブラジル原産
トラフアナナス(ブラジル原産)
・・・虎斑模様(寅年に如何な花を咲かすだろうか?)
  自習室
「辞書を見ても結構ですよ!」

問題@英訳「東大入試練習問題?

「模範解答」
・・・”ニュートンのリンゴの木”・・・

有名な逸話に、Isaac Newton はリンゴがリンゴの木から落ちるのを見て引力の法則を発見したとある。
植物園のニュートンのリンゴの木はこの発見に貢献したニュートン家のリンゴの木から直接接木したものです。
イギリス国立物理学研究所の前所長 Sir Suterland卿のご好意で1964年日本学術院の前総裁柴田氏に贈られた。
不運にもこの木は1981年ウィルス病におかされたが治療し植物園に根付いた。
                
翻訳者:Paddler7 先生


問題A英訳「東大入試練習問題?」

「模範解答」
・・・”メンデルのブドウの木”・・・

植物園のブドウの木は遺伝学の創始者 Greger J.Mendel が研究用に使っていたブドウの木である。
1914年、植物園の第二代所長三好氏によって伝えられてた。
                 翻訳者:Paddler7 先生

 今度訪問する方へ!
☆シッカリ観て下さい!

  「テレビ画面」より
*開花時の匂い発散映像「白煙状」









”緑の命を未来へつなごう!”
・・・Life in Green Project・・・
☆第T期公開温室と付帯施設建て替え整備募金のお願い☆

小石川植物園は植物学の教育・研究を目的とする東京大学の施設です。
約4,000種の植物が植栽されており、一般にも有料公開されています。
当植物園の公開温室は建築から45年が経過し、著しく老朽化しています。
一刻も早い建て替えが必要ですが。予算の確保が困難です。
皆様方に温室の重要性と緊急性をご理解頂き、募金によるお力添えを賜ります様、心よりお願いいたします。


問合せ先:東京大学基金事務局
     〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1
     TEl 03-5841-1217
          URL http://green.todai-kikin.jp/

☆10万円以上の寄附者は、温室完成時に名前を銘板に記して永く展示されます。
 この他、植物園売店や東大生協で販売している支援グッズの収益がライフィングリーン計画推進の為に
 使われます

            
・・・入園案内図より抜粋転記・・・ 

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